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よくあるご質問

結核感染とIGRA検査

Q IGRA検査で活動性結核と潜在性結核感染を区別できますか?
A IGRA検査では、これらは区別できません。これらを区別するためには、他の臨床所見や臨床検査が必要です。
Q IGRA検査で、いつ結核に感染したか分かりますか?
A 結核の感染時期は、IGRA検査では分かりません。従いまして、結核感染デインジャーグループ(医療従事者等)では、定期的な検査が望まれます。
Q IGRA検査の数値が高いと発病しているのでしょうか?
A 理論的にIFN-γ産生応答と抗原量は相関していると考えられていますので、検査値が高いと結核菌数が多い、すなわち発病するリスクは高い可能性があり、これを裏づける報告もあります。しかし、高いからといって必ずしも発病する訳ではありませんので、他の臨床所見や検査結果等を併せ総合的に判断する必要があります。
Q

結核患者さんと接触があったため、接触者健診でIGRA検査を受けとところ陽性になりました。結核を発病するのでしょうか?

A

結核に感染して発病する人の割合は約10~20%程度と言われていますので、発病しない確率の方が高いでしょう。発病する人の多くは感染後早期(特に2年以内)に発病しますので、この時期には潜在性結核感染症治療(化学予防)と経過観察が重要になります。

Q 結核の治療を受けるとIGRA検査は陰性化しますか?
A 多くの報告によりますと、治療終了者全員が陰性化することはありません。
Q 結核に感染した人は、全員IGRA検査で陽性になりますか?
A 理論的にはそうなる筈ですが、稀に、感染後に陽性になった者が速やかに陰性化するという報告があり、これは自己の強い免疫能で結核菌を封じ込めた結果と考えられます。強い免疫力を持つ人がいれば、IGRA検査で陽性になる前に結核菌を封じ込めることができるかも知れません。このようなことを考えますと、現状では明らかな証拠は有りませんが、感染者全員が陽性なるとは限らないと思われます。
Q IGRA検査で陽性であった人が、特に治療しなくても陰性化することはありますか?
A 現在日本の高齢者の多くは過去に結核感染していると推測されていますが、実際にIGRA検査(QFT-2Gですが)を行いますと、予想に反しあまり陽性率は高くありません。このことより、比較的多数の人が長い年月を経て徐々に陰性化していると考えられています。
Q 結核菌は細胞内で長期間休眠期に入り、宿主が高齢等により免疫能が低下すると活動を開始して発病することがあると聞きましたが、IGRA検査でこの休眠期の結核感染を診断できますか?
A 結核菌が休眠期に入りますと、IGRA検査で使用している特異抗原を産生しなくなると考えられています。抗原産性がなくなりますと、IGRA検査は陰性化すると考えられますので、この休眠期の結核感染はIGRAでは診断が難しいと思われます。
Q IGRA値は、同一人の場合は接触直後と2ヶ月後とで比較評価できますか?また検査機関が違っても同一人の結果として扱えますか?
A

IGRA検査の再現性については依然として重要な研究課題で、現状において明確な回答は有りません。ただし、接触直後IGRA陰性、2ヶ月後IGRA陽性のような場合は感染と判断できると考えられます。IGRA検査は操作上の技術が結果に影響する検査で、検査機関の担当技術者が専門機関の研修を受けているか否かチェックし、精度保証を受けた信頼のおける検査機関で実施された検査結果であれば、検査機関は違っても同一人物の結果として扱う事は可能です。

Q 判定不可・判定保留は1ヶ月後に再検査をおこなっていますが、再検査の実施時期のリミット、検査回数制限はありますか?
A 特に設定されていませんが、何回検査しても判定不可に成る場合は被検者の免疫能を検査してみる必要があるでしょう。
Q 喀痰陽性患者の接触者で現在妊娠中ですが、IGRA検査への影響はあるでしょうか?
A

妊娠がIGRA検査に及ぼす影響については、データが十分なく、今後確認しなければならない課題のひとつです。しかし、妊娠とツ反の関係で従来得られている知見から考えますと、IGRA検査結果に及ぼす影響はあまり考えなくても良いと思われます。

 

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